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僕が通っているビジネススクール『Hult International Business School』について

  • 著者: 村上 武志 (北海道大学医学部 5年生)
  • 投稿日:
  • 国名: /
  • 派遣先機関:Hult International Business School
  • 留学目的:ビジネススクールへ留学

こんにちは。北海道大学五年で現在ボストンに留学中の村上です。

現在1年間医学部を休学し、経営大学院に留学しています。

よく何しに行っているの?と聞かれたり、

ビジネススクールでは何を習うの?役に立つのか?という内容についても聞かれたりするので、そこに関しても説明したいと思います。

 

誤解がないように、先に断っておきます。よく間違われるのですが僕の取っている学位はMBA(master of business administration)ではなくMIB(master of international business)になります。学校側は内容が似ているのですが、MBAとは異なることを断っておきます。

またビジネススクールの中でも学問的なものと実践的なものがあったりとそれぞれの特色は様々あり、全てのビジネススクールに共通するものではありません。

あくまで個人的な経験に基づいていることをご了承下さい.

 

なぜ僕はビジネススクールに行ったのか

個人的な話になるのですが、自己紹介も兼ねましてなぜ自分が本校に通ったのかという事を記したいと思います。

ビジネススクールの内容を知りたい、っていう人は読み飛ばして下さい。

僕は昨年まで医学部の5年生に在籍しており、1年間休学をして渡米しました。

経営大学院に行った理由は主に二つあります。

まず、元々医学部では発達障害(ADHD,ASD)の分野がについて学ぶことがあったのですが、小児精神科の臨床実習を経て、彼らの病を根本的に治す事がとても難しいという事を知り、社会の中で患者さん達をどのようにサポートしていくか、という部分に興味を抱きました。

またペアレントトレーニングの施設などでボランティアをしていたのですが、その中で患者家族にとって必要とされるであろうサポートについてアイデアがいくつか思いつき、それらを長期的に実現させていくための時間と知識を得られる学校を選びました。

またもう一つの理由としては、病院実習で、どのようにして複数の独立した診療科を組織としてまとめているのか?ということに疑問を抱き、アメリカで行われている病院経営インターンシップに参加したかったからです。

そんな中、インターンと自分のプロジェクトをする時間とサポートが得られるのが、このハルトビジネススクールでした。

 

Hult InternationalBusiness Schoolについて

<Hult International Business School>

 

まずは抜粋から…

1964年に世界最初の経営戦略コンサルティング・ファームであるアメリカのアーサー・D・リトルによって設立された。同校はボストン、サンフランシスコ、ニューヨーク、ロンドン、ドバイ、上海でMBA課程のスクールを運営している。2003年に学校名を変更したため、Hult international Business Schoolとしての歴史は浅い

特徴としては(websiteを和訳)

  1. 1年制のMBAプログラム
  2. 国際的な環境(60を超える国からの学生 )
  3. 6つのキャンパス(ボストン・ニューヨーク・サンフランシスコ・ロンドン・ドバイ・上海)
  4. ケーススタディやプロジェクトを組み込んだ実践的教育法 (アクション・ラーニング)
  5. 現役コンサルタントによる講義
  6. 120カ国、10,000人以上の卒業生ネットワーク

 

ここに書いている通りこの学校の特色の一つは世界に展開する学校であるということです!

驚くことに、全校生徒数のうちボストンにある学校ではアメリカ人が10%しかいません。

生徒の出身地としてはヨーロッパ、ラテンアメリカ、アジア、アフリカの順に多く、

世界中の人に会うことができます。いつか世界一周して、全ての国の人に会ってやろうと思っていた僕の夢は、ここでかなりゴールに近づきました。

<授業の様子>

 

僕の学科について

Master of international business

本校のMBAは25歳以上で3年以上のフルタイムの職務経験がある事が基準なのに対して、MIB(master of international business)は学部を卒業した人が行く事ができるコースです。

名前としては国際ビジネスになるのですが、他のFinance,やMarketingの学科と比べると専門というよりはジェネラルに学ぶことが多く、学校の先生方曰く、『MBAに入れない若年者向けのMBA』という位置付けです。

 

授業について

1年間の授業は5学期に分かれていて、Module A-Eと名前が付いています。

大きく分けるとModule A・Bがインプット、Module Cがアウトプット、D・Eがそれぞれの好みで選べる感じになっています。

Aでは経済学、会計学、Strategy、Project Management、BではMarketing、Critical Analysis, Future Mindset,Financial Management、CではHult Business Challenge という授業として取り組むビジネスコンペティション、もしくはコンサルタント業務体験、DおよびEは選択授業かもしくはインターンシップになります。そして1年中leadershipの授業があります。

 

結局何が学べるのか?

それぞれの僕が受けた授業について、それぞれ別ページで紹介したいと思っています。

全体の感想を言えばHult はアカデミックな内容かつ実践で使えるような内容を学ぶことが多かったです。

どれだけ深く掘り下げるかというよりは、命題をどれだけ広くいろんな分野に応用させられるが授業の中では問われているなと思いました。

理系の分野で深く掘り下げる方を学んできた身からすれば新鮮でしたが、どんな分野に対する知識を持ち合わせる必要があり、それぞれについてしっかり学ぶ必要があります。

またソフトスキルとしては、多様なチームでの取り組みはとてもうまくなったと思います。

基本的には集団授業は半日で終わり、残り半日はチームで課題をこなします。

基本的にずっと6人グループで課題を行うのですが、チームは学校側から意図的に出身地域が異なるメンバーで組まれています。そのため、文化や前提条件や授業に対するモチベーションなども驚くほど違い、衝突や誤解があったりして、議論が難航することもあります。

2時間で終わるタスクのはずなのに正しく伝えるのに2時間かかってしまったり、タスクの進め方で意見が食い違ってしまい怒鳴り合いの喧嘩になったりもしました。

結局は決められた時間の中でチーム全体でのアウトプットが求められるので、如何にして自分の意見を伝えつつ丸く収めるかといったような工夫と忍耐力は身についたと思います。

<ModuleB でのチーム 最後の授業でのプレゼンテーションの後>

 

課外活動について

学校側からは色々な活動が用意されています。

およそ週に二回程度の頻度でセッションがあったり、その他色んなイベントがあったりしました。

 

ネットワーキングイベント

いかに広く世界中から来ている同窓生や卒業生と結びつくかということもしっかり見据えた、とても広く輪を広げるようなイベントが多いです。

例えば

・仲間内でのネットワーキング

・卒業生も合わせたネットワーキング

・企業も合わせたネットワーキング

があります。

またボストン校には下の食堂が夕方にはバーになりお酒が提供されるので、よくミーティング後にクラスメイトと一杯飲みにいったりしました。

 

インターナショナルディ ~文化体験~

これこそ本当の意味での『文化祭』かもしれません。

それぞれの文化を大切にして他の人に伝えよう、という目的のもとそれぞれの祝日の日にホールでそれぞれの出身の国の生徒で集まりを企画をします。

中国の新正月、インドのdweli dayから他ヨーロッパやラテンアメリカのお祝いがありました。

それぞれ内容は食べ物を作ったり、踊ったり、パフォーマンスをしたり様々です。

学校にある広間では一ヶ月に一回ぐらい、それぞれの食べ物が並べられたり、踊りが行われたりします。

<中国の旧正月、学校一面がデコレーションされました>

<文化祭の様子>

 

部活動(club activity)

主に二つの部活があります。

それぞれの目指すキャリアで結成する部活、もう一つが同じようなスポーツや趣味で楽しむクラブです。

前者ではコンサルティングクラブ、起業家クラブ、ファイナンスクラブ、マーケティングクラブなどがあり、日々勉強会を開いたり、有名な専門家を読んできてセッションを企画したりします。

後者ではサッカーが圧倒的な人気で、他にはサルサクラブなどがありました。

 

キャリアサポート

また、大学院は2年が多い中で、この大学では1年間で学位が取れる分、卒業後アメリカで働きたいと思っている学生はずっと就活をしています。

その分、9月に始まり翌年8月までぎっしり授業が展開されていて、また就活モードです。

 

ハッカソン、コンペなど

学校側がハッカソンやビジコンなどを催しています。

Hult Prizeのような学生ベースでやるものもあれば、企業とコラボして行うようなものもあります。

Keva health という企業が遠隔診療のアプリを開発し、そのマーケットプランを学生側で考えるというコンペもありました。

<コンペの様子>

 

その他

上記以外にも、全て把握できないほどの学校主催、クラブ主催のイベントが本当にいっぱいあります。

また面白かったのは、食堂が企画して行うフィードバックセッションというものです。

多くの学生がそれぞれの分析を展開しどうすれば売り上げが伸びるかということについて真剣にコメントしていました。

その見返りに食堂はワインや食べ物を無料で提供していました。

<食堂の人にフィードバックする友人>

 

役に立つのか

『こういう事を学びたい!』『こういう事を成し遂げたい!』という目的意識がある人にはとても価値があると思います。

学校では本当に毎週いろんなセッションを提供してくれていて、主体的に学びの機会を取っていけばどんな業界の事も学ぶことができます。

またキャリアサポートも素晴らしいので、アメリカでとりあえず就職したい!という方にも向いていると思います。

逆に何もしなければ授業だけで終わってしまいますし、その授業も実体験に結びつかなければ、数年後も頭に残っているかというと怪しいと思います。

また立地的にも、ボストン、サンフランシスコともに学外のイベントなどが広がっている場所ですので、本当に学ぶ意欲と飛び出していく勇気さえあれば、そこに知識とチャンスは広がっています。

 

医療系の学生について

やはり学部時代にビジネスを専攻していた人が多いですが、医療系の学部を卒業した人もいます。薬学部出身者が学年では数人いて、MBAには医者が2人いました。

医学部出身である自分は、専門を持っている貴重な存在としてヘルスケア系のテーマでプロジェクトをする人たちからヒアリングされる事が多かったです。

 

質問などー連絡先―

もし、こういう事が知りたい、などあれば下記メールアドレスまで連絡をください!

随時コラムを書きますし、個別に相談にも乗りたいと思います。

連絡先

kirishimath@eis.hokudai.ac.jp 村上 武志)

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