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USMLE STEP1 受験体験記

  • 著者: 福島 伸乃介 (佐賀大学医学部 6年生)
  • 投稿日:
  • 国名:
  • 派遣先機関:USMLE受験
  • 留学目的:受験体験記

<USMLE STEP1 学習記録>

ここでは自分のUSMLE STEP1の学習記録を示します。

使った参考書、勉強した期間、模試の結果、そして本番の結果などについて詳細に書いていきます。これから勉強を始めようと思っている人、今勉強している人に何らかの力になればと思っています。

 

<スペックの紹介>(USMLEを始める前のステータス)

最初のSTART地点がどのくらいかわかっていないと辿った経過について評価できなくなるので、始めにスタートラインを示しておきます。

自分は現役で医学部に入ったもののセンターは80%ほどで、地方の医学部です。英語能力は大学1年生の時にしか受けていませんがTOEICは400点ほどで英語は苦手な方です。高校でもクラス平均も越えれませんでしたし(笑)。

大学での成績は、留年はなく、再試は1年生の時に2,3個くらいです。3年次に1度学年下位10番で呼び出されたものの、4年次のCBTでは93.5%でした。ただCBTの勉強は誰よりも努力をした結果であり、地方医学部に行っている時点でお察しだとは思いますが、元からできるタイプではないです。留学経験は4年次の夏にハワイで2週間ほどのものを1度経験していました。大学では運動部に所属しています。

 

<きっかけ>

USMLEの勉強を始めようと思ったきっかけは、4年次のハワイの留学での一人の先輩との出会いでした。その先輩がUSMLEの勉強をしていて、いろいろなことを聞かせてくれました。その先輩は自分の持っている考えや人生観がほとんど同じで、自分の1年先の姿のような気がしました。そして、「USMLEやろう、CBTで首席とろう、アメリカで一緒に働こう」と言われ、自分は留学帰国後、すぐにSTEP1の教科書であるFirst Aidを購入し、USMLEの世界に入っていくことになったのです。

正直、取れたらかっこいいし、それを勉強している先輩がかっこよくて、自分もそうなりたかったのだろうと思います。英語の勉強をして、これから損もないかなと(笑)。

 

<勉強の軌跡>

・2017年8月 (第1回模試)

4年次の1月からQ&Aを開始(1日10問を4か月間)。

この頃のQ&Aの正答率は30-50%でもう解くのも辛い日々でした。1日10問ずつでも、この10問の時間を測りながら問題を通しで解いて解説を読むというのを繰り返しました。Q&Aは1周で十分だと思います。

5月からFAに準拠したネット問題集であるRxを開始(3か月間)。

ポリクリの合間に進めましたが、1600/2400ほどしか進められませんでした。こちらの正答率は大体40-60%でした。しかし、ここまでで大体FAの教科書での勉強の要領がすこしずつ掴めてきます。

Q&Aと合わせて約2500問終えた時点でどのぐらいのできるのだろうと思い、初めての模試を8月に受験しました。初めて受けた模試でスコアは159相当と合格には遠く及ばない結果に愕然としました。正答率は約60%ほどでした。

体験記を挙げている中では、滑り出しの点数ではすこぶる悪いです。多分英語がある程度できてセンスのある人ならノー勉でも取ってしまいそうな点数です(笑)。

模試の結果

NBMEの点数は以下の対応表で実際の本番と同じスコア様式に対応させられます。

 

・2017年12月30日 (第2回模試)

9月からはUSMLEを勉強するには避けて通れないUworldというネット問題集を始めました。5年生の9月から3月までの6か月契約としました。これの正答率も初めの頃は30%ぐらいでしたが、後半になってくると40-60%くらいになりました。

一つ目の模試の後からUWを半分ほど終えた段階での模試でした。スコアは178で前回から20ほど点数の上昇がありましたが、まだ合格には及ばず半年後にSTEP1の本番を受けることを考えると渋い点数です。一応目安としては、UWを1周するとスコアが40上がるらしいので、半分で20は妥当な成長でしたが、このあたりからもっとやらないとやばいということでエンジンをかけ始めました。また11月12月にはツイッターで知り合った他大学の先輩と毎朝7時から1時間ライン通話の勉強会を計50回行い、薬理学、各論の薬についてFAの輪読会をやっていました。

模試の結果

・2018年2月

1月まででUWを1周やり終え、3回目の模試を受験しました。スコアは203と初めての模試からUWを1周することで44点のスコアアップとなり、受験3か月前にようやく合格圏内に入れました。

模試の結果

・2018年3月

UWの契約が3月3日までしかなく、できれば全て2周したかったのですが、時間的に余裕はなく、間違った問題のみ2周目を行いました。2周目の正答率は60-80%とそこまで高くなく、復習、2周目の重要性は実感しました。間違った問題の復習をするにつれて知識がある程度整理され、この1か月で10スコアアップしました。

模試の結果

 

・2018年4月

本番2週間前に本番を想定してNBMEに加え、ここには結果を載せていませんがUWに付属でついている模試を、2つ連続で受験しました。本番は1ブロック1時間×7と長時間のため、その練習としてNBME5時間+UW模試4時間の計9時間で行いました。前半のNBMEは215、後半のUW模試は217という結果でした。UW模試はNBMEより簡単な位置づけでNBME+20くらいのスコアが出ると言われている模試です。やはり後半になると集中力が落ちていることがわかり、1か月前と比べてスコアが伸びてこず、非常に焦りました。次の一手として、この頃になると契約しているネット問題集もなかったため、FAの通読を始めました。

模試の結果

 

2週間前―2日前までは図書館でFAの通読、まとめノートの見直し、Sample問題、FAのRapid reviewなどして総復習をしていました。

試験前日は、午前中は勉強していましたが、ネットを見ているとどうやら試験前日は勉強せず好きなことをしたほうがいいとあったので、ゲームしたり、買い物行ったりとのんびり午後を過ごしていました。前夜は会場近くのホテルに宿泊しました。たっぷり寝ようと8時くらいに消灯しましたが、寝れるわけもなく1時くらいまで眠れず、そこからも寝てるか起きてるかわからないような睡眠状態で、試験の朝を迎えました。朝にリポDを飲みいざ出陣!

 

試験当日

本番に持ち込んだもの

キットカット、クッピーラムネ(ブドウ糖!(笑))、ウイダー、モンスターエナジー、一本満足

コーヒー、野菜ジュース2本、サッポロポテト(塩っけ大事!)

 

試験は7ブッロクで休憩時間として与えられた1時間を自分でブロックの間にはさみ休憩を取ります。問題は一問約1分半ペースで計280問を永遠と解いていきます。迷って、うんうんと考えていると最後まで解けなくなってしまいもったいないので、わからずともひたすら次の問題へと解き進めていきます。

各ブロック間で7分くらい休憩を取りました。部屋を出るたびに、いろいろチェックが入るのでこれで毎回2-3分はロスします。後半3ブロックくらいから集中力が切れ始め、座っているのもきつくなります。そして気力で7ブロック目を終え、達成感で目が潤みました(笑)

試験のあと、友達と焼き肉に行ったのですが、試験が終わって極度の緊張がとけ、焼き肉を食べる前に胃液吐きました(笑)

 

本番結果

通常3-4週間で結果が出るのですが待てど暮らせど結果はこない、、、。

結果は試験が終わってから3週間以上たってからのどこかの週のアメリカで水曜日の9時から17時で届くみたいです。日本時間の水曜の22時から翌朝にかけての時間帯みたいです。

そんなこんなしてるうちに、7週間も結果発表に待たされてついに結果が出ました。

試験結果

 

なんと230over!!

勉強を始めるときに目標にしていた230-240に達した点数で、受験者の半分より上位に入る得点でした。NBMEの模試では220も超えたこともなかったのに!声を出してはしゃぎました(笑)

試験結果

 

EBMと公衆衛生が残念なことになっています(笑)EBMについてはどういった系統の問題を間違ったんかもわかりません。

 

(USMLE STEP1の受験を終えて)

4年生の4月から医学英語の勉強を始めて、FAを購入して1年9ヵ月、問題演習を始めて1年4カ月、長い日々でした。終えて思うのは、これの勉強を大学で、1人で長期間やり続けるのには、すごく孤独闘いということです。みんなは周りでビデオ講座、QBをやっている中、一人だけ画面の英語に向かい、唸って英語の教科書を開く日々です。わからないこと、聞きたいことがあってもすぐに聞ける人がそばにいないことが一番の悩みでした。今からでも始めようと思っている人は、だれか仲間とともに始めることができれば、苦難をともにする心強い仲間になると思います。

自分の場合は結局ずっと一人だったわけではなく、初めは一緒に勉強していて脱落したもの、別の勉強をしているけど、一緒に勉強をしてくれる人、すでに合格した他大学の先輩、ツイッターで知り合った他大学の先輩、将来USMLEを受けようと志す後輩、と様々な人に支えられながら、何とか最後まで走りきることができました。USMLEを通して、医学知識のとらえ方・考え方が変わり、いろんな人に出会い、苦手であった英語にも前向きになることができました。

受かってしまってからなので、ほんとかよ、と思う人もいるとは思いますが、初めは勢いで始めたUSMLEの勉強もやってよかったと思います。多分、このSTEP1の勉強した期間が将来振り返っても人生で1番勉強してつらかった日々になるのだろうなって思っています。

 

結果面についての反省

目標の点数には達して、直前の模試よりいいから大成功じゃないか!と思う気持ちもある反面、実習と部活に追われ、だらだらと勉強する期間が長かったことは、自分の中で反省点です。自分は長期間での勉強となってしまいましたが、もう少し効率よく進められると、FAの通読やその他の問題集もできたのかなと思っています。

加えて自分が説いた問題数が点数に相関するといわれていますがまさにその通りだと思います。自分は時間がなく手が回りませんでしたが、Kaplanなどのほかの問題集を追加でやるのは大いに意義があると思います。その他の問題集、参考書については、他の方の体験記をご参照ください。

あとはFirecrackerというアプリが良いと聞いて1年間契約しましたが、そこまで余裕が回らず使いこなせませんでした。このアプリを使いこなせたらまだまだ点数は伸びてくると思います。

 

 

(勉強のポイント)

・日々の演習で時間を意識すること!

・1周目の正答率を気にしすぎないこと!

・模試の復習はすること!

 

STEP1で鬼門になってくるのは、薬理学と日本ではあまり学ぶことのない行動科学だと思います。薬理学は、薬の一般名がわからないとそもそも問題の選択肢がわからなかったりと苦労します。逆に、薬の名前、機序を知っていればそれだけで解けるような問題も存在します。薬理学は、自分で頻出の薬剤の項目をノートにまとめたり、他の大学方と電話で各論の薬のページだけを輪読会で知識を深めました。

薬については、知らない薬や、思い出せない薬は暗記カードにして、裏面にはその薬の知識を書いて覚えていました。

行動科学についてはBRSをやるしかないです。気が重いですが、雑学だと思ってやっていくとたまに面白いです。自分は1周しかできませんでしたが、2周することがおすすめされています。

まとめノートについては、生化学、薬理、神経解剖、直前1か月まとめ、の4冊のノートを作りました。加えて、自分がCBTの勉強の時から愛用している、知らなかったことや新しい知識を箇条書きでメモするミニノートは5冊ほどになりました。

(ノートまとめ例)薬理学

ノート

 

最後にまとめ

(最悪ここだけ見れば自分が何をしたかがわかります!)

 

<大まかな経過>

・勉強期間

1年4か月(本気を出してから5か月)

 

 

4年次   9月-FAを購入

1月~4月 Q&Aを開始(1日10問)(4M)

5年次  5月~8月 Qmax(1set  20問or40問)(3M)

8月-第1回NBME(17)模試

9月~ UW(1set 40問)(6M)

12月-第2回NBME(18)模試

~1月 UW1週目

2月-第3回NBME(15)模試

3月-第4回NBME(16)模試

~3月 UW2週目(1週目で間違った問題)

6年次  4月~FA通読

4月-第5回NBME(19)模試

本番2週間前~ Sample問題

本番1週間前~ FA rapid review

5/2  USMLE STEP1 本番

6/21   結果発表

 

 

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