
遊学のススメ→
一問一答コーナー
名前:金田侑大(Yudai Kaneda)
所属大学・学年:北海道大学3年
留学先の国:インドネシア
留学先の大学(機関):Muhammadiyah University
留学の期間:約1か月
留学の目的:その他(遊学)
留学の費用(概算):10万円前後
-学費:6万円前後
-家賃:0円(学費に含まれている?)
-生活費:1万円前後
-渡航準備(保険、航空券、Apartmentのdepositなど):2~3万円前後
プログラム(仲介してくれた機関/人):なし
利用した奨学金:なし
VISA:なし
保険:なし
留学中の住まい:ホームステイ
プロフィール
北海道大学医学部医学科3年。通称かねゆー。3日休みをもらえたら、どこかに繰り出すタイプの北海道のガイドさん。自己紹介と校長先生の話はshorter is better。
サマリー
・熱帯医学分野に関する基礎知識の習得
・現地病院での臨床実習
・田舎でのフィールドワーク
Q1. 留学中にカリキュラムで学んだことについて
まずは結核やデング熱など、日本ではなかなか経験することのできない感染症などについて、午前中に座学の講義を受けます。その座学の内容に基づいて、午後の実習が組まれます。実習では、色々な種類の蚊やぼうふらの観察と識別、実際に患者さんが来たことを想定した臨床推論や問診の練習、現地の病院に赴いて患者さんの心音を聞いたり簡単な問診をしたりといった、実践的な臨床実習などをやらせてもらえます。以上のカリキュラムが終了した後、ジョグジャカルタからバスで2〜3時間ほど行った所にある田舎の家々に赴き、洗濯場やトイレ周りの水場で蚊が繁殖していないかなどを確認する、行政的なフィールドワークにも同行させてもらうことができます。
Q2. カリキュラム以外の、留学先ならではの現地での生活について
現地ではホテルに泊まるかホームステイかを選べますが、断然ホームステイがいいと思います。通学はスクーターの後ろに乗せてもらう形になると思います。免許ぐらい取っておくと、移動が楽になるのでいいかもしれません。ご飯はめちゃくちゃ甘い、もしくはめちゃくちゃ辛い、という東南アジアにありがちな2択ですが、基本的には安くて美味しいです。家の中にはヤモリがうじゃうじゃいますが、捕まえて外に出そうとするのはやめましょう。中に入ってきた蚊を食べてくれるヒーローです。
Q3. なぜその場所(国・大学)、その期間を選んだか
ITMSSというプログラムへの参加だったので、場所や期間は初めから指定されていました。
Q4. 留学に至るまでの準備について
特に必要ありません。formalな服を、ちゃんと1着は持っていきましょう。半袖短パンだけを持っていくと、飛行場で余計な出費を払うことになります←払った人😭
Q5. 準備、留学中の両方について、「こうしておけばよかった」と思う反省点と、自分なりに工夫してよかった点
留学中、日本にいた当時付き合っていた彼女と電話するために、パーティーを抜けないといけなかったことをすごく後悔しています。パーティーぐらいは自由に行かせてくれる女の子を見つけましょう。留学先での出会いは、そこでしか得られないものです。
Q6. 留学していた場所について
ジョグジャカルタです。暑いです。物価は安いです。どこに行っても原付だらけです。
ところで、インドネシアには、ジャカルタってところもあるみたいです。日本からの飛行機のチケットだと、ジョグジャカルタよりもジャカルタに飛ぶ方が1万円ぐらい安かったので、「ジャカルタに着いてからジョグジャカルタに移動すればいいかなぁ」と、こっちのチケットを取ろうと思ったのですが、改めて調べてみたら、ジャカルタ〜ジョグジャカルタ間は約8時間かかるみたいです。大阪〜新大阪ぐらいの感覚でいると、痛い目にあっちゃうのでご注意を😂
Q7. 留学中どのような人とかかわったか
プログラムへの参加だったのでドイツ、中国、ルーマニア、エクアドル、トリニダード・トバゴなど、世界中から医学生が30人ほど集まっていました。もちろん、現地の医学生にもたくさん友達ができました。
Q8. 英語の能力はどう変化したか
Asian accentを吸収してしまったので、帰ってきてから直すのに少し時間がかかりました。
Q9. 留学のメリット/デメリットについて
-得たもの
この経験から得たものはたくさんありすぎるので、とりあえず3つ伝えます。
・熱帯医学分野の知識…テストがあるんですよ、ほぼ毎日。しかもそのスコアがcertificateに書かれるって言うんだから、なかなかに鬼畜です。なので、嫌でも勉強させられます。知らない蚊の名前を英語で覚え(させられ)た日々が懐かしいです。
・紙がないトイレをどう切り抜けるかという飲み会ネタ…行けば多分意味が分かると思います。いってらっしゃい😁
・海外の大学の先生達や学生とのつながり…これがどう活きるかなんて誰にもわかりませんが、人との出会いは一番の宝物だと思います。
-失ったもの
解剖学実習(再試験)の勉強時間。行き帰りの飛行場では解剖のテキストを読んでました。何やってんだか…😭
ルームメイトのNadine曰く、”If you learn anatomy 10times, that means you will forget it 10times” とのことだったので、現地では全くやりませんでした。無事通ったので、結果オーライです✌️
-得られなかったもの
ないです。
Q10. 現地で苦労した話について
講義をしてくださる現地の先生の英語が結構下手で困りました。また、配布してくださる英語の教材も、文法やスペルのミスがかなり多いので注意しましょう。特に、低学年で参加する場合、背景知識がなさすぎて困ると思います。積極的に上級生と仲良くなって、授業の後に「さっきの先生なんの話してたん?」と聞ける関係性を築きましょう!
Q11. 留学について意識し始めた時期とそのきっかけ
その年の5月ぐらいにこのプログラムのことを知って、即断即決です!
Q12. 留学後の展望について
この留学の後、インドネシアで開かれたWorld No Tobacco Dayで日本の医学生代表としてスピーチさせて頂いたり、研究室の調査フィールドもなんだかんだでインドネシアになったり(コロナで無くなっちゃいましたが😭)と、何かとインドネシアに縁がある生活をさせていただいています。個人的には、将来はアフリカとかで星を見て過ごしたいので、早くアジア圏を飛び出して、学生のうちからもっと広い世界を舞台に生きていきたいなって思います(笑)
Q13. 最後に一言(後輩へのメッセージなど)
“留学”と言うと、どうも肩肘を張ってしまう人が多い気がします。別に目的なんか持たずに留学してもいいと思いますよ。今どき誰だって留学に行ける時代ですし、その形も人それぞれなので、行くも行かないも本人の勝手です。また、留学の価値は、基本的には、行った本人にしか決められないものです。他人に話せるもっともらしい理由なんて、用意するだけ無駄だと思います(選考などがあれば別ですが…)。
何の目的もなく、「勉強したいから」「興味があるから」で動けることが学生の特権だと思います。なんとなく行きたいって思ったなら、さっさとバイト頑張って、自分のお金で(←ここ重要!)チケットを取っちゃいましょう!!”遊学”は、許されるうちに満喫するべきです😊
Q14. その他、言い残したことがあればどうぞ
早くコロナが収束して、気楽に海外に行けるようになることを願うばかりです。皆さんも健康にはくれぐれもご注意ください。