INOSHIRU イノシルのロゴ

フィリピンの東大と言われるUPの医学生と死ぬほど語った1週間

  • 著者:梶野 由祐 (金沢医科大学医学部 4年生)
  • 投稿日:
  • 国名: /
  • 派遣先機関:フィリピン大学医学部
  • 留学目的:フィリピンの医療と文化を学ぶため

一問一答コーナー

名前:梶野 由祐 (Yusuke Kajino)
所属大学・学年:金沢医科大学・4年
留学先の国:フィリピン
留学先の大学(機関):University of Philippines College of medicine(UPCM)
留学の期間:2019年3年3月18日〜24日
留学の目的:フィリピンの医療と文化を学ぶため
留学の費用(概算):およそ10万円
-学費:350$
-家賃:なし(ホストがいます)
-生活費:なし(ホストの物を使えますがその人によりけりだと思います)
-渡航準備(保険、航空券、Apartmentのdepositなど):およそ6万円
プログラム(仲介してくれた機関/人):プログラム名:AIMSEP、主催団体:MSSR(AMSA Philippinesの下部組織でUniversity of Philippinesの中の団体です)
利用した奨学金:なし
VISA:VISAは短期なので必要ありません
保険:損保ジャパン日本興亜保険
留学中の住まい:ホスト(MSSAが準備してくれます)

プロフィール

金沢医科大学医学部医学科4年。大阪府立岸和田高校卒。予防医療・医療政策を研究。先進的な予防医療、地域包括ケアシステムを構築している地域への訪問型プロジェクトを金沢医科大学・富山大学・福井大学の学生と社会人を含めてスタートさせる。

サマリー

・フィリピンの医療の現状、システムを学んだ。

・医療分野だけでなく、政治的な問題・経済的な問題まで含めてUPの学生達とディスカッションをした。

・アカデミックなものだけでなく、カルチャーアクティビティも充実していた(観光地に行ったりする事です)

・毎日がかなりタフなスケジュールで、夜に友達との飲みに行くと睡眠時間は3時間になる程だった。(僕だけ毎日早く帰っていましたが6時間寝られればいい方でした)

Q1. 留学中にカリキュラムで学んだことについて

カリキュラム全体を通して強く思ったことは、フィリピン社会は貧困層の人々にとってはとても厳しい社会ということです。そしてマニラの約半分は貧困層と言われています。一例を挙げれば、フィリピンでは公的病院と私立病院があります。公的病院は基本的には無料なのですが、私立病院は高額な支払いは要します。しかし、人々はプライマリーケアを信用していないために、公的病院は人でごった返していました。ERも夜中の2時から待って朝に診てもらう。そしてERでは部屋に人が入りきらないので外で患者が寝ているのです。それが、日本でいう東京大学付属病院のような病院で起こっているわけです。一方では、私立病院では不必要な検査までできる支払い制度まであり、医療資源の分配がうまくなされていない現状が垣間見えました。

Q2. カリキュラム以外の、留学先ならではの現地での生活について

鉄道網があまり発達していないので、Grabを使って移動することが多いです。Grabは東南アジアのUberのようなものです。車が主要な交通手段で、ものすごい車の数です。渋滞は当たり前のような感じにもなっていますので大気汚染もあります。マスクは常備しておいた方がいいかもしれません。(私は一回もつけませんでしたが)

Q3. なぜその場所(国・大学)、その期間を選んだか

フィリピンは最も日本と関係が深い国の1つであり、またUPはフィリピンの中で最高峰の大学であり、現地の学生と交流したかったため。またフィリピンは物価が安く公用語として英語もあるので、英語力を上達させるのにも最適だったため。

 

-場所について

フィリピン・フィリピン大学医学部

-期間について

1週間

Q4. 留学に至るまでの準備について

フィリピンは日本と歴史的にも、現在経済的にも深い繋がりがあります。フィリピンの歴史や医療の現状などを外務省・厚生労働省の資料などから、勉強して行けばより深くフィリピンと日本との関係などが理解することができると思います。

Q5. 準備、留学中の両方について、「こうしておけばよかった」と思う反省点と、自分なりに工夫してよかった点

トイレットペーパーを持って行った方が良いです!なぜかわかりませんが、トイレットペーパーはトイレには付いていません。日本人にとってトイレは苦労します。

Q6. 留学していた場所について

フィリピン大学医学部はマニラの中心部にあり、WHO西太平洋事務局が近くにはあります。

日本でいう東大のような大学なので、フィリピン大学医学部の学生と言われるととても頭がいい!と思われるそうです!でも、お金持ちというイメージの大学ではありませんでした。

UPは国立の大学なので、医学部の学生は学費が無料だそうですが、私立の大学医学部となると学費が高く、日本円にすると年間400万円もかかるそうです。

アテネオ大学だと、お金持ちで頭がいい!というイメージみたいですが、フィリピン大学はとにかく秀才!天才!みたいに思われているそうです。(フィリピンでも医学部は一番難しい学部のようです。)

ちなみにUPは付属病院がマニラにしかないため、医学部はマニラ校にしかないそうです。

Q7. 留学中どのような人とかかわったか

フィリピン大学医学部の学生、サント・トーマス大学医学部の学生、フィリピン大学医学部長、教授、医師、看護師など。

Q8. 英語の能力はどう変化したか

1週間なのでそれほど、この期間で大きく変化したとは思いませんが、留学を重ねるごとに話せるようにはなっています。1年生の頃はほとんど話せず、2年生は日常英会話ほどしかできませんでしたが、3年になり、それほど苦なく海外の学生とディスカッションができるようになりました。今回の留学ではフィリピン大学医学部の学生と、医療制度の違い・その他政治経済の問題について意見交換をでき、非常に有意義なものとなりました。

Q9. 留学のメリット/デメリットについて

-得たもの

フィリピンの医療の現状・システム、フィリピンと日本の歴史的関係、政治的・経済的な問題など。

 

-失ったもの

実は行きに空港で現金を盗まれました。4万ほど損しました。気をつけてください。

 

-得られなかったもの

WHO西太平洋地域事務局に行く予定だったのですが、予定変更で行けなくなりました。今度、マニラに来る際には、きっちり自分でコンタクトを取っていこうと思います。

Q10. 現地で苦労した話について

僕のホストはシャワーでお湯が出なかったことです。インドに行った時もそうだったので多少は慣れていましたが、やはり暖かいお湯が恋しいかったです。

Q11. 留学について意識し始めた時期とそのきっかけ

留学は休みの期間があれば、行く主義なので特に意識して行くという感じではありません。いろんな世界を知ったり、いろんな国の人と話して自分の知見を広げることが好きだからです。ただ旅行に行って楽しむというより、しっかりその国の歴史や文化など事前に勉強したり、自分のことについて深く分析して留学に行くと、必ず新しい発見があると思います。

Q12. 留学後の展望について

現在、UPのMSSR(Medical Students for Social Responsibility)のDirectorのJaymeとcommunity-basedのプロジェクトを一緒にできないか模索しています。彼らは世界一高齢化が進んでいる日本の地域医療にも興味を持っていますし、僕らはフィリピンの地域医療の現場がどのような現状なのか知りたい人もいると思います。世界の人の交流が増え、世界がどんどん小さくなっているこの時代において、健康というものをGlobalレベルで俯瞰できる人材の必要性も増していると思うからです。

Q13. 最後に一言(後輩へのメッセージなど)

留学に行くのは、楽しいものです。普段行けない場所に行って楽しんで。でも楽しいだけで終わらせると旅行で良いじゃんって話になりますよね。僕は、留学としてお金を払ってる一番大きな価値というのは、いろいろ普段話すことができない人と話せることだと思います。人と本気で対話しようとなるとやはり、自分をしっかり持つことが大切だと思います。自分をしっかり持って主体的に行動できる人は留学でも学びが大きいと思います。

1年生の頃などは、とりあえず行って刺激を受けるでも良いとは思いますが、それなりの目的意識を持って留学に行かれる事をお勧めします。

Q14. その他、言い残したことがあればどうぞ

6月23日にレジナビに合わせて、海外に興味のある医学生が集い、飲み会が開催されます。その時は幹事を務めさせていただきますので、ぜひみなさん来てください!医学生グローバルネットというライングループ(現在100名)に情報が流れますので、よろしければご連絡ください。

コメントを残す