INOSHIRU イノシルのロゴ

世界最先端かつ一流の研究留学@Boston

  • 著者:谷川 裕美 (山口大学医学部 3年生)
  • 投稿日:
  • 国名: /
  • 派遣先機関:Harvard University Joslin Diabetes Center
  • 留学目的:基礎研究

一問一答コーナー

名前:谷川裕美(Tanigawa Hiromi)
所属大学・学年:山口大学3年
留学先の国:アメリカ合衆国
留学先の大学(機関):Harvard University Joslin Diabetes Center
留学の期間:3学年/2018年7月
留学の目的:研究
留学の費用(概算):150万円
-学費:0円
-家賃:$850/月
-生活費:$150000/月程度
-渡航準備(保険、航空券、Apartmentのdepositなど):保険費用2万円、航空券23万円、deposit $1700
プログラム(仲介してくれた機関/人):大学の研究室の教授
利用した奨学金:トビタテ!留学Japan、山口大学基金
VISA:J-1
保険:学研災付帯海外保険
留学中の住まい:アパートメントでルームシェア

プロフィール

三重県津市出身。

大阪大学で看護学を学び、大阪大学医学部附属病院にて看護師として勤務する。

看護師として働く中で、自分の手で患者さんを治したいという気持ちが大きくなり、医学部への学士編入を決意。

2017年4月に山口大学医学部医学科に編入学し、現在3年生。

サマリー

・世界最先端の研究、知見

・アメリカに来たからこそ出会えたかけがえのない人々

・様々なトラブルに対処する対応力

Q1. 留学中にカリキュラムで学んだことについて

糖尿病の基礎研究に参加することを目的として留学しました。研究活動を通して、地道に実験を続けることの大変さを痛感しました。しかし、ラボのメンバー(写真1)とともに議論し試行錯誤しながら実験し誰も知らない事実を発見できるかもしれないというワクワク感を知ることができました。また、糖尿病についての知見や知識も深めることができました。

1

Q2. カリキュラム以外の、留学先ならではの現地での生活について

研究活動医学にも、Joslin Diabetes Center内のクリニック見学(写真2)や、アメリカの救急医療現場の見学、toxicologyを専門とする情報制御施設の見学など、糖尿病に限らず様々な分野の医療現場を実際に見せていただくことができました。

また、研究のためにアメリカに来られている日本人医師の方々とも知り合い、貴重なお話を聞く機会にも恵まれ、医師としての生き方について深く考え直すきっかけになりました。

さらに、留学先ではアパートメントでルームシェアをしており、皆でBBQをしたり各々楽器を弾いて歌ったりと、陽気で楽しい日々を過ごすことができました(写真3)。家から勤務先までは徒歩20分程度でしたが、自然が多く木々に囲まれた通勤路だったので、毎日楽しみながら通うことができました。

  2

3

Q3. なぜその場所(国・大学)、その期間を選んだか

-場所について

アメリカは日本よりも医学研究の面では進んでおり、世界トップレベルであったためです。学部生の早い段階から、世界最先端の研究に触れることで、今後自分が医師として研究に携わる際に今回の留学経験が何らかの形で生きてくるのではないかと考えました。

 

-期間について

山口大学では、自己開発コースというカリキュラムが半年間設けられており、各自研究室に所属し研究活動に従事することになっています。このカリキュラムの期間を利用して留学を計画したので、約半年間の留学になりました。

Q4. 留学に至るまでの準備について

トビタテ!留学Japanの奨学金に応募していたので、主にその準備に力を注いでいました。そのほかにも、大学から提示された保険への加入やVISAの取得手続き、パスポートの更新、現地での住居等事務的な手続きがメインでした 。

語学については本来ならばもっとlistening、speakingの練習をするべきだったと思いますが、授業やテストに時間を割いていたので、英語の勉強時間を確保することはほとんどできませんでした。

Q5. 準備、留学中の両方について、「こうしておけばよかった」と思う反省点と、自分なりに工夫してよかった点

反省点については、月並みですが、渡航前に英語をもっと勉強しておけばよかったと思いました。スラスラと話せなくても、英単語は頭にしっかりと入れてから渡航していれば、英語力の伸びもまた違ったかなと思います。

工夫してよかった点については、伝えたいこと1つに対して何パターンもの言い回しを調べたことです。そしてそれを自分の口に馴染むまで何度も音読し、スラスラ口から出てくるようにしました。また、間違った言い回しを使った時は正してもらえるようネイティブの友人に頼み、毎日少しでも英語力が向上できるよう工夫しました。

Q6. 留学していた場所について

Bostonには、Harvard UniversityやMITを始め、世界的に有名な大学が集まっている街で、活気にあふれ、非常に治安のいい場所でした。車を所有していなくても、公共交通機関やUberを利用すれば生活に不便はありませんでした。また、アメリカンフットボールや、野球(写真4)、アイスホッケー(写真5)、バスケットボールなどのスポーツも盛んであり、一年を通してスポーツ観戦を楽しめる街だと思います。また、スポーツだけにとどまらず、ボストン交響楽団(写真6)やボストンバレエ団も精力的に活動しており、ボストン美術館やイザベラガードナー美術館などの芸術も楽しむことができます。ボストンは多様性のある非常に魅力的な街であると思います。

4

5

6

Q7. 留学中どのような人とかかわったか

一緒に過ごす時間が一番長かったのは、ラボのポスドク(中国人)です。同じアジア圏の出身ということもあり、お互いの文化やアメリカでの生活など様々なことについて話をしました。また、ルームシェアをしていたアメリカ人は、日本のアニメや日本食が好きだったため親近感を持って接してくれ、私の英語の練習にもよく付き合ってくれました。また、彼らはミュージシャンでもあったので、頻繁に演奏会に招待してくれました。同じくルームシェアをしていたカナダ人やスペイン人はゲイであったので、LGBTについて知識を深める良いきっかけにもなりました。さらに、研究のために日本からアメリカに来ている日本人医師と知り合う機会が多かったので、キャリアや展望が聞ける機会も多く、将来の医師像をより明確に描けるようになりました。

Q8. 英語の能力はどう変化したか

私は留学の経験はなく、英語の勉強自体も10年弱はまともにしていない状況でした。留学前は十分な準備もできないまま渡航したので、留学当初は、英語を話すことはもちろん、英語を聞き取ることも困難でした。しかし、耳は数日で慣れ1ヶ月ほど経つと言っていることが大体わかるようになりました。英語を話すことは、留学が終わるまで拙いままであったように思いますが、自分の頭で考えなくてもスラスラと出てくることが多くなりました。

Q9. 留学のメリット/デメリットについて

-得たもの

・自分と向き合う時間

・時間の余白や心の余裕が持ててこそ見えるものがあるという体感

・どんなトラブルにも柔軟に対応する能力

・周囲の人に頼る勇気

・現地に研究で来ている日本人と話す機会

・現地の医療現場を見られる機会

 

-失ったもの

・お金

お金を払うことで得られた経験や知ることのできた世界はかけがえのないものだと思うので、全く後悔はありません。

 

-得られなかったもの

・対等に議論できる英語力

・ミーティングで発表される最新の研究を細部まで理解する知識力

Q10. 現地で苦労した話について

ある日旅行から帰ると、業者が突然キッチンの修理を始めており(写真7)、2週間ほどシンクが使えませんでした。その修理中にガス配管からガス漏れが起こったため、人生で初めて消防車を呼んだこともあり(写真8)、日本で経験したことのないトラブルへの対処は苦労しました。また、帰国前に40度の発熱があり寝込んでしまいました。加入していた保険会社に連絡すると、保険会社が提携先の病院をリストアップするまで1日以上かかりました。日本であればすぐに受診できますが、医療費のことや海外で処方される薬を飲む怖さもあり、すぐに病院へ行けなかったことはとても苦労しました。

7

8

Q11. 留学について意識し始めた時期とそのきっかけ

私は編入学前(2017年4月以前)から、3年次に海外留学することを意識していました。20歳の頃から漠然と留学がしたいと思っており、山口大学で半年間研究ができるカリキュラムがきっかけで留学を決意しました。

Q12. 留学後の展望について

留学後は、日本での医師免許取得を目指して勉学に励みたいと思います。将来的には、臨床研究医として働きたいと考えており、日本で臨床医学の経験を積んだ上で、研究のために再び海外に行きたいと考えています。

Q13. 最後に一言(後輩へのメッセージなど)

留学を決めることは、とても勇気の要ることだと思います。でも実際に行ってみたら、海外に行かなければ出会えなかった人々との出会いや、貴重な経験を積むことができると思うので、ぜひチャレンジしてほしいです!

Q14. その他、言い残したことがあればどうぞ

特に有りません。

コメントを残す