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JICAタイ事務所・タイ政府保健省での国際保健に関するインターンシップ

  • 著者:青木 智乃紳 (弘前大学医学部卒)
  • 投稿日:
  • 国名: /
  • 派遣先機関:JICAタイ事務所・タイ政府保健省
  • 留学目的:インターン

一問一答コーナー

名前:青木 智乃紳(AOKI TOMONOSHIN)
所属大学・学年:弘前大学6年
留学先の国:タイ
留学先の大学(機関):JICAタイ事務所、タイ政府保健省
留学の期間:6年次、2,3月
留学の目的:国際協力のインターンシップ参加
留学の費用(概算):最終的な持ち出しは殆ど無かったと思います。航空券はJICAで用意されました。1日8000円程度の手当が支給されました。(*現在は制度が変わっており、ある程度自己負担が必要になっているようです)
-学費:0円
-家賃:10万円
-生活費:5万円
-渡航準備(保険、航空券、Apartmentのdepositなど):1万円
プログラム(仲介してくれた機関/人):特になし
利用した奨学金:特になし
VISA:観光ビザ(30日)
保険:JICAで紹介された保険
留学中の住まい:JICAに紹介されたコンドミニアム

プロフィール

大学卒業後、社会人として働いておりましたが、ジェネラリストとしての総合職に限界を感じ、軸となる専門性を持ちたいと考えるようになりました。そして、専門とするのであれば最終的に人命をまもる保健医療分野が良いと考え、弘前大学医学部に学士編入致しました。在学中に今回記事を書かせて頂いたタイでのインターンシップ等を経験しました。医学部卒業後は、初期研修を経て、2019年の4月より医系技官として勤務予定です。

サマリー

・JICAでの国際保健に関するインターンシップ

・インターンシップに際しては、航空券・日当が支給される

・タイにおける医療保険制度、介護保険制度は日本の制度も参考されている

・医療技術評価機関(HITAP)があるなど、日本より進んだ取り組みもある

・タイ政府保健省での勤務を経験

・タイの医療保険制度について分析し、財政・健康指標・国民の満足度の三点を軸に、タイの医療制度の持続可能性について分析した

・タイ国民の医療制度に関する満足度を定量的に把握するインターネット調査も実施した

Q1. 留学中にカリキュラムで学んだことについて

・タイの医療保険制度や介護保険制度について知識面のみならず、現地の視察を通じて学ぶことができました。

・タイの医療保険制度について、財政・健康指標・国民の満足度の三点を軸に分析し、タイの医療制度の抱える課題について自分なりの問題意識を得ることができました。

・タイでインターネット調査も実施し、国際的な環境での調達や仕事の行い方について学ぶことができました。

・国際協力のプロセスを知ることができ、それに携わる方々の思いも知ることができました。

Q2. カリキュラム以外の、留学先ならではの現地での生活について

休みの日にはタイ各地の観光をしました。寺院や遺跡など見所が多く、行く場所には困りませんでした。

ゾウにも乗れます。

 

Q3. なぜその場所(国・大学)、その期間を選んだか

-場所について

学生のうちに、国際的なインターンシップに参加したいと考えており、JICAをはじめ、国際機関のインターンシップを検討しました。JICAのインターンシップでは参加可能国のリストが提示されるのですが、そこで求められる専門性は地域により異なっており、タイにおいては保健医療政策がテーマとして掲げられていたので、そちらにしました。なので、「絶対にタイに行きたい」というものではなかったです。

 

-期間について

国家試験終了直後から、入職まで参加したいと考えておりました。ただ、手続きなしでとれる観光ビザの有効期限は30日で、それ以上のビザを取得するためには東京まで赴いて手続きをする必要があり、上限の30日としました。結果としては丁度良かったです。

Q4. 留学に至るまでの準備について

JICAや、その他国際機関のインターンシップの情報を調べました。英文の履歴書やカバーレターも作成し、英語が得意な友人にチェックしてもらうなどしました(JICAだけであれば英文の書類は不要です)。

 

Q5. 準備、留学中の両方について、「こうしておけばよかった」と思う反省点と、自分なりに工夫してよかった点

インターンシップをもう少し早い時期に行っていれば、国際機関など別のインターンシップにも繋げられたのかと思いました。欲を言えば、タイ語ができると現地の方ともう少し密なコミュニケーションができたと思います。

Q6. 留学していた場所について

前半はJICAタイ事務所に勤務し、後半はタイ政府の保健省に勤務しました。

JICAタイ事務所は、バンコクの中心にあるエクスチェンジタワーという高層ビルにあり、とても便利なところでした。保健省はガバメントコンプレックスという、非常に巨大な、多くの省庁が入居しているビルの一画にありました。ガバメントコンプレックスはやや田舎にあり、通勤に時間がかかりました。

インターンシップ中、出張の機会も多く、タイの様々な場所に会議やサイト視察に連れて行ってもらいました。タイは温暖な気候で、物価もそれほど高くなく、大変居心地が良かったです。

Q7. 留学中どのような人とかかわったか

同じ期にJICAタイ事務所でインターンシップをした方々、JICAタイ事務所の方々、タイ政府保健省の方々、地元で保健医療分野に携わられている方々、JICAの専門家や、青年海外協力隊員の方々、外務省でタイに派遣されている方々等。

インターンシップ中に会った方とは、今でも連絡を取ったり、食事をするなど、交流が続いています。

インターンシップ中に会った方々

Q8. 英語の能力はどう変化したか

日本語でのコミュニケーションが多く、語学力はあまり変わりませんでした。

Q9. 留学のメリット/デメリットについて

-得たもの

 

・国際保健の経験

・人間関係

 

-失ったもの

 

・特になし。お金もかかりませんでした。

 

-得られなかったもの

 

・語学力

Q10. 現地で苦労した話について

タイにはビールはありますが、他のアルコール飲料はあまり充実していない印象でした。

Q11. 留学について意識し始めた時期とそのきっかけ

元々、国際的な経験を積みたいと考えていたので、6年次の夏くらいから、最後の春休みの期間を使って海外でのインターンシップをしたいと考えるようになりました。

Q12. 留学後の展望について

(2年越しにこの報告書を書いているのですが)インターンシップ参加当時より、将来的には厚労省にて医系技官として勤務したいと考えておりました。タイでも、JICA専門家として厚生労働省より派遣されていた医系技官の方には大変お世話になりました。

私はその後、初期研修を経て、医系技官として働くことになったわけですが、タイでの御縁を活かしながら、国内的・国際的行政領域で研鑽を重ね、お世話になった方々や、日本政府・タイ政府に少しはお役に立てるような仕事をしたいと考えております。

Q13. 留学へ行く前の自分へのメッセージ

一日一日を大切に、研鑽を重ねて下さい。

Q14. 後輩へのメッセージ

国際保健に興味を持ったとしても、現実的には、それに携わる機会は多くありません。JICAのインターンシップは、費用面、プログラム面から極めて恵まれており、最初の取っかかりとして最適だと思います。このようなインターシップに参加した上で、更に別の国際機関での仕事に繋げていけば、今後、様々な道が開けていくと思います。

医師という資格を持っていると(医学生も)、それだけでも専門性を評価され、それなりの扱いしてもらえます。是非その恵まれた立場を活かし、御自身の才能を様々な場所で活かして頂ければと思います。

Q15. その他、言い残したことがあればどうぞ

タイで出会った人は、本当に素敵な方ばかりでした!

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