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はじめてのイギリス留学

  • 著者:吉田 純伶(島根大学医学部 4年生)
  • 投稿日:
  • 国名: /
  • 派遣先機関:レスター大学
  • 留学目的:医学英語と英国医療事情を学ぶ

一問一答コーナー

名前:吉田 純伶(Sumire Yoshida)
所属大学・学年:島根大学 4年
留学先の国:イギリス
留学先の大学(機関):レスター大学
留学の期間:8/6〜8/24(医学科4年次)
留学の目的:医学英語と英国医療事情を学ぶ
留学の費用(概算)
-学費:授業料+宿泊費 £1600
-家賃
-生活費:食費、観光費で10万くらい
-渡航準備(保険、航空券、Apartmentのdepositなど):大学生協の保険、クレジットカードの保険、航空券はJAL直行便往復33万円
プログラム(仲介してくれた機関/人):レスター大学職員のMickiさん
利用した奨学金:大学から単位認定後、5万円支給予定
VISA:必要なし
保険:大学生協、クレジットカード付帯
留学中の住まい:レスター大学寮

プロフィール

長崎出身です。動物が大好きで、今年(2018年)の冬にコアラを抱っこしにオーストラリアに旅行に行った際、自分の英語力の無さに愕然とし、それから英語を頑張っています。具体的にはイフムサに入って活動したり、TOEICの勉強をしたり、お昼休みに同級生と英語で問診の練習をしたりしています。

サマリー

・ とにかく挑戦する

・ 間違いを恐れない

・ 友だちとたくさん遊ぶ

Q1. 留学中にカリキュラムで学んだことについて

イギリスの医療組織NHSについて学び、さらにその中心となるGPシステムの利点、欠点、改善点などをクラスメイトとディスカッションしながら学びました。また、実際に病院やホスピスを訪問することで現場を目の当たりにすることができました。

問診の実習により、英語での問診の方法を実践的に学びました。

ポスターセッションの方法、効果的なポスターの作り方、説明をするときの流れ、話し方なども学びました。

Q2. カリキュラム以外の、留学先ならではの現地での生活について

近くに市場があったのですが、フルーツや野菜、パンなどが日本に比べると安かったので、たくさん買ってしまいました。

外食は高い上にあまり美味しくないので、寮のキッチンを使ってご飯を作ることが多かったです。海外の子たちと作ったご飯を持ち寄ってパーティーをしたこともありました。

中国のものを取り扱ったスーパーが近くにあったので、そこでお米やのりを手に入れることができました。

大学の中に、スターバックスやクリスピードーナツがあって、感動しました。

日が落ちるのが遅く、暗くなり始めるのが21時過ぎだったので夜がとても短いように感じました。

 

Q3. なぜその場所(国・大学)、その期間を選んだか

ー場所について

夏休みにどこか英語圏に留学してみたいと考えていて、せっかく行くなら英語で何かを学びたいと思い、大学の教授に相談したところこのプログラムを紹介していただきました。

ー期間について

夏休みが被っていたのでちょうど良かったです。土日に授業はなく、土曜はスクールトリップでいろんな場所に連れて行ってもらえました。日曜は完全フリーで、私は友達とロンドンまで遊びに行きました。

↑スクールトリップで行ったコッツウォルズにて

Q4. 留学に至るまでの準備について

5月初めにこのプログラムを知り、職員のMickiさんに連絡を取りました。そして5月末にレスター大学のホームページから申し込み&入金をしました。

飛行機も同じ時期に取りました。

イギリスは早めに予約するほど列車の値段が安いと聞いたので、ロンドンヒースロー空港からレスターまでの列車のチケットもこの時期に予約しました。

↑バッキンガム宮殿の衛兵交代式

Q5. 準備、留学中の両方について、「こうしておけばよかった」と思う反省点と、自分なりに工夫してよかった点

ほとんど英語を話せなかったので、もっと実践的な会話ができれば良かったなあと思いました。留学3日目くらいまではけっこう精神的に辛かった部分もありましたが、割とポジティブな性格なのでそこからはむしろ開き直って、底辺からのスタートだと気持ちを入れ替えて留学生活を過ごすことができました。

イギリスは日本と同じで左車線なので、国際免許証を持っていけばよかったなと少し思っています。

あと、寮には共同のキッチンがあったのですが、調味料が何も無かったのでお酢や醤油などを持っていけば良かったなあと少し思いました。それに加えて、海外対応のドライヤーも持っていけば良かったなあと思いました。(ドライヤーは隣の部屋の子に借りていました。)

↑ロンドンアイから

Q6. 留学していた場所について

1日に1回は雨が降るような気候でした。8月中旬からけっこう肌寒く、半袖では過ごせませんでした。

近くにプレミアリーグのサッカークラブ、レスターシティのスタジアムがあったので試合を見に行ったり、近くのパブでパブリックビューイングを楽しんだりしました。

留学中、一度も怖い思いをしなかったので治安は良いほうだと思います。

寮の部屋や共同キッチンはとてもきれいでした。トイレットペーパーやごみ袋が無くなったときは職員さんに言って補充してもらいました。

↑寮の部屋の写真

 

↑レスタースタジアム

↑寮 外観

Q7. 留学中どのような人とかかわったか

医療コースには約50名の生徒がいて、そのほとんどが中国人でした。ほかにはスペイン人、サウジアラビア人、ポーランド人、日本人、台湾人、エジプト人がいました。クラスでは中国人の友達がすごく発言するので、私もそれに感化されて間違ってもいいから発言しようと思うようになりました。

レスター大学の夏のプログラムには、医療コースだけでなく、英語コースや大学院生向けのコースがあり、全体でパーティーなどがあったため他のコースの人たちとも交流することができました。

先生たちもすごくいい人ばかりでした。私が英語を聞き取れずにいたら、ゆっくりもう一度教えて下さったり、ポスターセッションの際にアドバイスを下さったり、たくさんフォローしていただきました。

見学先の、医師、ホスピスの職員さんなど、たくさんの医療従事者と接する機会がありましたが、皆さん快く質問に答えて下さってうれしかったです。

↑修了式にてクラスメイトと

↑ポスターセッションのグループ 表彰されました(^^♪

Q8. 英語の能力はどう変化したか

全く話せないといっても過言じゃない状態で留学したので、英語力はこの留学によって著しく向上したと思います。

特に、寮で友達と集まって英語で人狼ゲームをしたおかげだったかなと思います。

↑初めて人狼ゲームをしたとき

Q9. 留学のメリット/デメリットについて

ー得たもの

友達、留学経験、忘れられない夏の思い出、ポスターデザイン賞

 

ー失ったもの

狭い価値観、劣等感

 

ー得られなかったもの

VAT還付

Q10. 現地で苦労した話について

現地の人は英語が母国語なので、初めは話を聞き取ることが難しかったです。でもイギリスの英語の発音ははっきりしていてきれいな気がするので、段々慣れて聞き取れるようになりました。

VATの還付手続きを空港のカウンターで行うのですが、めちゃめちゃ並んでいて飛行機に間に合わないので断念しました。もし還付手続きをするならば、5時間前には空港に行くべきだと思いました。

Q11. 留学について意識し始めた時期とそのきっかけ

2018年1月にオーストラリアに旅行に行った際、レストランや水族館で外国人からフレンドリーに話しかけられたのに、聞き取れない上に何も言葉が出てこず、自分の英語力の無さに愕然としたことがきっかけで、英語をもっと話せるようになりたいと思うようになりました。それから大学に来る留学生と積極的に交流したり英語の授業を受講したりしましたが、一度どっぷり英語に浸かって勉強したいと思い始めました。その旨を英語の教授に相談したところ今回行ったプログラムを紹介してくださいました。家族や身内で留学経験者がいなかったため、親は留学に対してとても心配していましたが、このプログラムの概要を知って快く承諾してくれました。

↑スクールトリップで行ったオクスフォード

Q12. 留学後の展望について

イギリスの医療事情を学んだ今わかるのは、日本の医療制度、医学教育も世界に負けていないということです。だから日本で医学の勉強をしっかりやって、それを海外で活かせるくらいの英語の能力をつけたいと思いました。そしてどんどん海外へ視野を広げて挑戦していきたいと思いました。

Q13. 留学へ行く前の自分へのメッセージ

「早く日本に帰りたい」などとは思わなかったよ!

むしろ今ではもう一度留学したいって思ってます!

↑パーティーで仲良くなった院生のコースに通う中国人

Q14. 後輩へのメッセージ

このプログラムは本当にしっかりしていて、勉強と遊びの両立ができてとても充実した日々を送ることができます。現地にも日本人の職員さんがいらっしゃるので、困ったときは何でも相談できます。留学が初めてで、英語がほとんど話せなかった私でも、素晴らしい経験を得ることができたので、ぜひイギリスに興味のある方や医学英語を学びたいという方はもちろん、医学部で留学に興味のある方全員に行ってほしいと思いました。

Q15. その他、言い残したことがあればどうぞ

日本へ帰る日に友達が駅までお見送りをしてくれて、その場で大号泣するくらい仲良くなりました。留学先で仲良くなった子たちとは今でも連絡を取っています。これは授業があったからこそだと思っています。

イギリスには日本食レストランが結構ありますが、カレー以外はおすすめしません。

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