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マヒドン大学シリラート病院 -恵美陽治さん-

  • 著者:恵美 陽治(大阪医科大学 3年生)
  • 投稿日:
  • 国名:
  • 派遣先機関:マヒドン大学シリラート病院
  • 留学目的:クイズ大会出場

一問一答コーナー

名前:恵美 陽治 (YOJI EMI)
所属大学・学年:大阪医科大学3年
留学先の国:タイ
留学先の大学(機関):マヒドン大学・シリラート病院
留学の期間:2017年3月16日から19日(医学科2年次)
留学の目的:国際微生物学・寄生虫学・免疫学クイズ大会参加
留学の費用(概算):約11万
-学費:2万(参加費等)
-家賃:2万
-生活費:2万
-渡航準備(保険、航空券、Apartmentのdepositなど):5万
プログラム(仲介してくれた機関/人):SIMPIC (Siriraj International Medical Microbiology Parasitology and Immunology Competition) (中山医療医学国際センター: 大阪医科大学の留学斡旋機関)
利用した奨学金:大阪医科大学PA基金(10万円)
VISA:無し
保険:AIU こども保険
留学中の住まい:Royal river hotel

プロフィール

大阪府出身、幼い頃よりロボ・メカに興味があり大阪大学工学部・工学研究科に進学。その後某重機メーカーにて数年勤務。しかし自身の度重なる怪我や生涯の展望を考え、医師になることを決意。

現在学部3年生にて第2の学生生活を謳歌中。趣味はゴルフ、ダイビング、筋トレ。

サマリー

・世界のレベルを知ることができた。
・微生物学を掘り下げて勉強することができた。
・海外の友人が増えた。

Q1. 留学中にカリキュラムで学んだことについて

3月16日から19日にかけてタイのマヒドン大学シリラート病院で行われた微生物学・寄生虫学・免疫学の国際クイズ大会SIMPIC (Siriraj International Medical Microbiology Parasitology and Immunology Competition)に競技者として参加しました。本大会(以下SIMPIC)は主にクイズ大会と国際交流の二本柱で構成されています。

まずクイズについてですが、10月より授業とは別にクイズ大会に向けてUSMLEの問題集等を利用し免疫・感染症の勉強を行っていました。しかし実際に問題で問われる知識の専門性は極めて高いものばかりで、なかなか太刀打ちできませんでした。後々海外の英語を母語としない学生に話を聞くと、彼らは英語による授業を受け、英語の教科書で主に学習しているということを知りました。そして何より彼らが勉強熱心であると感じました。この経験から日本の教材だけでは得られる情報が限られていること、そして医学を志すには、一日一日を無駄にせず直向に勉強しなければいけないと実感しました。
次にマヒドン大学の学生の企画力・おもてなしに感銘を受けました。SIMPICは主にマヒドン大学の2・3年生で企画・運営がなされます。クイズ大会はもちろん、船上でのウェルカムパーティー、学生によるムエタイ、ダンス、演劇、そしてフェアウェルパーティーでは、会場にダンスミュージックが鳴り響き、想像を超えたものでした。これだけのクオリティーの高いイベントを学生が運営しているということにはとても衝撃を受けました。 またSIMPIC期間中は各チームに2人の学生がつき、異国の地で戸惑う我々のお世話をしてくれました。彼らは大会終了後に試験を控えているにもかかわらず、プライベートで大学や病院を案内してくれたり夕食をご馳走してくれたりしました。もちろん“微笑みの国”タイの人々の気質の影響もあるのでしょうが、彼らの人間性の高さ・懐の広さを感じられました。

Q2. カリキュラム以外の、留学先ならではの現地での生活について

概してタイの人々は人当たりがよく、親日の人が多く見受けられる印象でした。また物価は安く、今回は短期滞在だったためそれ程現地ではお金を使わずに済みました(2万円程度)。しかし法外な値段を要求してくる悪質なタクシードライバーも多いので、その点に関しては気を付けなければいけないでしょう。
食事に関してですが、私は個人的にエスニック料理が好きなので、パッタイ(タイ・焼きそば)やソムタム(タイ・サラダ)といった本場のタイ料理を満喫できました。タイ料理が苦手という方も、洋食・日本食レストランなどはあちらこちらにあるので問題無いと思います。

Q3. なぜその場所(国・大学)、その期間を選んだか

本クイズ大会には例年大阪医科大学から多くの先輩方が参加され、大変好評だと聞いていました。また一度授業の枠組みを越えて医学を勉強し、やるからには上位進出を目指そうと決め、競技者としてSIMPICに参加しようと決意しました。

Q4. 留学に至るまでの準備について

基本的には毎年SIMPIC公式ホームページに募集要項がアップされるので、指示に従いチーム登録(1チーム4人編成)を行います。その後、チームとしての志望動機と、大学側から提示される医療問題に対するショートエッセイを英語で提出します。近年SIMPICに参加する大学は増加傾向にあり、その内容によっては出場できない場合があるので注意しましょう。宿泊施設等はマヒドン大学のスタッフが手配してくれたため、航空券や保険を自分で手配するぐらいでした。

Q5. 準備、留学中の両方について、「こうしておけばよかった」と思う反省点と、自分なりに工夫してよかった点

クイズについてですが、我々のチームは残念ながら予選敗退という結果に終わってしまいました。約半年間準備をしてきたもののSIMPICの出題傾向を踏まえた勉強ができていなかったため、結果に反映されなかったのだと思います。やはり大学として過去問を再現し、データを毎年コツコツ収集していかないと、本大会を勝ち抜くことはできないと今でも感じています。(当時は情報がなくて仕方なかったのですが……)
また大会は4日間しかないので、あっという間に終わってしまいます。ですから、受け身にならず他の参加者にもっと積極的に話しかければよかったと後悔しています。

Q6. 留学していた場所について

イベントは主にマヒドン大学シリラート病院にて行われ、競技者はマヒドン大学側が手配したRoyal river hotelというホテルに宿泊していました。ホテルは快適で、大会期間中はホテルから病院までシャトルバスが出ていたので不便なく過ごすことができました。

Q7. 留学中どのような人とかかわったか

マヒドン大学の学生(2・3年生)が200人程度ボランティアでスタッフをしてくれていたため、多くのスタッフに助けられました。また特に我々のチームには世話役として2人のスタッフが大会期間中に対応してくれたため、非常に助かりました。
他にはプログラム中に全国の競技者と観光をしたり、パーティーで盛り上がったりと、様々なイベントを通じて関わる機会がありました。

Q8. 英語の能力はどう変化したか

TOEIC905点、TOEFL iBT80点。
ある程度英語でのコミュニケーションには自信があったのですが、概して海外の英語を母語にしない学生の英語力は圧倒的に高く、会話についていけない場面がありました。
英語は使いこなせるに越したことはないと改めて実感しました。

Q9. 留学のメリット/デメリットについて

ー得たもの
クイズ大会に向けて微生物学・寄生虫学・免疫学の勉強を約半年しため、感染症については自信がつきました。
またかけがえのない海外の友達を多くつくることがきました。大会終了後にはFacebookの「知り合いかも」のリストが東南アジアの学生でいっぱいになりました。

ー失ったもの
半年間授業や部活と平行して勉強を続けました。強いて言えばゆとりを失ったのかもしれませんが、後悔は微塵もありません。

ー得られなかったもの
今回のSIMPICを通して、全国の学生と対等に渡り合える十分な知識は得られませんでした。多くの海外の上位チームはSIMPICを2度3度経験しているようです。(タイのある大学ではPre-SIMPICまで行われているらしいです。)彼らがいかに勤勉で努力しているかを思い知らされました。

Q10. 現地で苦労した話について

基本的にはタイでは英語が通じるのですが、街に出たりタクシーに乗ったりという場面ではそうではなく、現地の人とのコミュニケーションに苦戦しました。
また現地の気温は30℃程度でしたが、真夏の日本に比べると快適でした。

Q11. 留学について意識し始めた時期とそのきっかけ

大会の存在を知った9月頃です。
世界の医大生のレベルを入学当初より知りたかったこと、また授業の枠組みを越えた勉強をしたいという思いから大会参加を決意しました。
勉強以外には、一度外国の病院を見学してみたいというモチベーションもありました。

Q12. 留学後の展望について

今回はじめて医大生として国際クイズ大会に参加し、まさに「医の中の蛙、大会を知る」経験ができました。これを突破口に微生物学だけでなく様々な分野のクイズ大会に出場し、自信のある得意分野を開発したいです。また全国の学生とコネクションを築き、将来国際的に活躍できる医師を目指したいと思います。

Q13. 留学へ行く前の自分へのメッセージ

「このイベントに参加して、優勝したい!」
その直感は間違っていなかった!!
勝利こそできませんでしたが、本当に行ってよかったと思います。

Q14. 後輩へのメッセージ

SIMPICはイベント面、クイズ面でとても有意義な大会です。
マヒドン大学のスケールの大きさ・レベルの高さを肌で感じ、全国の優秀な医学生とコネクションを築ける素晴らしい機会だと思います。SIMPICを通じて自分の立ち位置を理解し、視野を広げることができました。今後とも日本の医学生に挑戦してもらい、上位進出を果たして欲しいと願います。

Q15. その他、言い残したことがあればどうぞ

現地で大阪医科大学のチームを4日間親身に案内してくれたマヒドン大学の学生が、ゴールデンウィークに日本へ旅行するとのことで、大阪にて再会することができました。わずか数ヶ月で再会できるとは思ってもいなかったのでびっくりしました。例年、大阪医科大学にはマヒドン大学の留学生が毎年2名程短期留学するため、いつか彼らにもその一員になってもらえたらと思います。

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