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リュブリャナ大学 -若園依未さん-

  • 著者:若園 依未(福井大学医学部 5年生)
  • 投稿日:
  • 国名:
  • 派遣先機関:リュブリャナ大学
  • 留学目的:基礎研究

一問一答コーナー

名前:若園 依未(Emi Wakazono)
所属大学・学年:福井大学医学部医学科5年
留学先の国:スロベニア
留学先の大学(機関):リュブリャナ大学
留学の期間:2016年9月(3年次)
留学の目的:基礎研究
留学の費用(概算):25万円
-学費:無
-家賃:8万円
-生活費:3万円
-渡航準備(保険、航空券、Apartmentのdepositなど):15万円
プログラム(仲介してくれた機関/人):IFMSA-Japan
利用した奨学金:福井大学学生海外派遣
留学中の住まい:学生寮

プロフィール

大阪府出身です。MSF(国境なき医師団)で活動したくて医学部に入りました。災害医療、途上国での医療に興味があり、大学に入ってから現在のところ18か国に赴いております。
部活動では水泳部に所属し、ばりばりやっています。それもあり、あまり長期間での海外滞在の経験はありませんが、短期間での1人旅、ボランティア、医療活動などがメインです。マイナーな国に行くことが多いです。英語は堪能ではありませんが何とかやっています。

サマリー

・英語を話す練習になった
・もっと勉強しようという気にさせてくれた
・いろんな国からの医学生と友達になった

Q1. 留学中にカリキュラムで学んだことについて

前立腺過肥大症の患者さんの膀胱壁から上皮細胞を取って、その細胞の中の抗原を調べるというもので、まだ臨床の知識がない私にとっては少し難しいものでしたが、研究室の教授や他の先生方に協力してもらいながら、無事一か月を終え、帰国することができました。現場では、実際に蛍光顕微鏡を使って蛍光抗体組織学の観点から研究を進めて細胞を観察しました。今までに使ったことのない顕微鏡や染色方法で私にとっては新しいものばかりでしたが、とても興味深かったです。また、すでに経験した組織実習で何も思わずに使っていたプレパラートの作成なども経験することができました。また、サンプルを作るのに使う機械の精密さにも驚きました。そしてどのように研究の準備をして、どのような方法で研究を進めていくのかを、私の研究以外でもたくさん見せてもらい、たくさんの知識を得たと思います。

Q2. カリキュラム以外の、留学先ならではの現地での生活について

研究室の先生方はとても温和な方ばかりで、日本についてとても興味を示してくれていました。日本の文化や生活や食事、それに医学部のシステムなどいろいろなことを聞かれ、もっと自分の国、ホームタウンのことを知らないといけないと思いました。また、私が通っていた細胞生物学の研究室では、毎日コーヒーのブレイクタイムがあり、集中するときと休憩するときのけじめがしっかりしているのだと思いました。
現地では学生寮に泊まりました。2人部屋でキッチン、バス、トイレは4人で1つです。ベルギー人の当時5年生と同じ部屋でした。無料のWi-Fiも使うことができ、パソコンのケーブルを持っていればネットも有線でも使えました。
また現地での昼食は受け入れ学生が用意してくれたstudent meal coupon が利用でき、ほとんどのお店において実施されている学生だけの特別メニューがありました。サラダがついていたり、かなり安くで食べたりすることができました。めちゃくちゃよかったです。
公共のプールにも行っていましたが、朝6時からやっていて、学生なら通常の半額程度で利用できました。とても学生にやさしい国でした。

Q3. なぜその場所(国・大学)、その期間を選んだか

-場所について
プログラムの中で選べる国がたくさんありましたが、1か月いることを考慮して
・物価が高すぎないところ
・アトピーの肌でも快適に過ごせそうなところ
・水泳できるプールがありそうなところ
を考えて東欧を選択しました。ヨーロッパにはまだ行ったことがなかったので、その中であまりメジャー過ぎない国がいいなと思い(完全に私の趣味)、スロベニア、セルビア、モンテネグロなどを候補にあげました。その後、IFMSA-Japanの海外学生との交渉の結果スロベニアになったそうです。

-期間について
IFMSA-Japan(国際医学生連盟日本)の交換留学のプログラムを利用して行ったので、学内における単位と交換するために、期間は1ヶ月という決まりでした。1年以上前から留学に関する資料を用意していきました。

Q4. 留学に至るまでの準備について

2015年の6月に1次書類を提出します。自分のプロフィール、希望派遣国などをIFMSA-Japanに送ります。その後、派遣先の国が決定したら、その中で行きたい大学の研究室の希望と英語での自己推薦書を用意します。派遣の3-4ヶ月前に受け入れ先の大学、研究室が決まります。すべてIFMSA-Japanに言われる通りに書類を用意すればよいので、たくさん文章を書くのは面倒ですが、1から自分で用意するわけではないので決して難しくはないです。

Q5. 準備、留学中の両方について、「こうしておけばよかった」と思う反省点と、自分なりに工夫してよかった点

医学英語を知らなさ過ぎて、研究室で教えてくれた人たちに無駄にたくさん説明させてしまいました。医学の知識も中途半端だったため、とにかく研究の意味が半分くらいしか理解できなかったです。もったいなかったなと今となっては思います。留学中の勉強面はかなり緩く、担当の先生も私が何もわからないことを前提に研究を教えてくれました。それに甘えてしまったのが反省点です。

Q6. 留学していた場所について

スロベニアはとても穏やかな国で物価も日本と同じくらいです。みんな町ではスロベニア語を話していますが、周りの国もそれぞれ独自の言葉を持っているので、ほとんどの人が英語を話せます。話せるのが当然といった感じです。
食事はとても美味しく、日本人の舌に合うと思います。隣のイタリアと同じピザやパスタはたくさんあるし、海鮮料理、ハンバーガーなどもあります。その他にも寿司屋、メキシコ料理、インド料理、タイ料理など豊富です。ただ、寿司はおいしくありません。回転ずしのような小さい寿司屋がありましたが、かっぱ巻き一皿200円、サーモン300~400円で、シャリはべたべた、ネタはくら寿司の半分程度の大きさでした。日本の寿司とはかけ離れています。
観光名所の一番はブレッド湖だと思います。本当にきれいでした。その他にも、ヴィントガル渓谷やピランのビーチ、シュコツィヤン鍾乳洞などに行きました。とっても楽しいです。おすすめです。特にブレッド湖とヴィントガル渓谷は水が澄んでいて感動します。一回行ってください!

Q7. 留学中どのような人とかかわったか

研究室のスタッフの方には毎日お世話になりました。日本からの留学生を受け入れるのは初めてらしく、かなり気にかけてもらいました。
その他は9月に一緒留学していた人たちです。イタリア、ルーマニア、スーダン、ベルギー、ウクライナなどの国からきている学生でした。たまに一緒にご飯に行ったり、自分の国の料理を作り合ったりして仲良くなりました。ただその時はたまたま私一人だけが研究室、他の留学生はみな臨床実習に参加していたので、研究室内には学生がいませんでした。

Q8. 英語の能力はどう変化したか

今まであまり医学英語は覚えても使う機会がなかったのですが、もちろん現地では必要でした。自分の語彙力のなさに悲しくなりました。1ヶ月いるので日常会話をする機会は多く、沢山話せてよかったと思います。

Q9. 留学のメリット/デメリットについて

-得たもの
友達、きれいな風景

-失ったもの
思いつかないです

-得られなかったもの
医学的な知識(予習不足)

Q10. 現地で苦労した話について

まず空港の規模がとても小さく、トイレでさえスロベニア語で書いてあるので男子トイレに入りそうになった。

Q11. 留学について意識し始めた時期とそのきっかけ

MSFで活動したいので、大学に入る前から、大学生になったらいろいろな国に行こうと考えていました。そしてIFMSA-Japanに出会って、学内との単位交換ができる留学があると知り、この機会を利用して海外でも医学を学んでみたいと思いました。他国からの留学生も来ているはずなので、その人たちとも仲良くなりたいと思いました。

Q12. 留学後の展望について

これからもたくさんの国へ行って、その土地の文化や医療を知りたいと思います。今のうちからたくさんの経験をした方が、将来どんな所でも医療をできる気がしています。

Q13. 留学へ行く前の自分へのメッセージ

楽しむ!

Q14. 後輩へのメッセージ

今5年生になってしまいましたが、実習が始まると身動きが取れません。たぶんほかの大学もそうだと思います。やりたいことは思いついたときにすぐ実行に移さないと、チャンスが過ぎ去ってしまいます。ぜひ動けるうちにやりたいことをやってください。大学になったらやろうと思っていたことを思い出してください。案外忘れている人が多い気がします。

Q15. その他、言い残したことがあればどうぞ

IFMSA-Japanでの交換留学は、大学としてIFMSA-Japanに団体加盟をしてなければ行くことができません。また、交換留学なので、自分たちも留学生の受け入れをしなければなりません。どちらもとても良い経験です。

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